売主業者が価格を間違えることもある


物件を特定できそうな個別情報は消してみました(笑)

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自社が売主になって不動産の分譲を行う業者さんは、徹底的に市場調査を行って適切な売出価格設定を行っているのか?

“そりゃぁそうでしょ” と思われる方も多いかもしれませんが、実は決してそんなことはありません。

その時の市況にも因りますが、特にここ最近の投資用区分マンションを見ると、

“明らかに相場よりも高いでしょ!”

という価格設定で売出を始める業者さんが多いのが実際のところです。

区分マンションの買取をやっている業者さんには
“昔ながらの感覚で勝負する” タイプの方が多く、ここ数ヶ月はアゲアゲの勢いを感じます。
この業界にまだビックデータという言葉は浸透していません(笑)

そんな中、ごくごく稀に(1年間に2~3件?)

“おおっ、この物件価格設定間違えてるぞ!!”

というくらい、条件の良い物件が割安な価格設定で市場に出てくることがあります。
(まさに「掘り出しもの」です。)

昨日も業者間情報サイトで物件情報をチェックしていると、ここ一年くらいではピカ一の掘り出し物件を発見し、速攻で売主業者さんに連絡、現地確認に行ってきました。

最寄りの地下鉄駅からは徒歩2分、JR山手線の駅も徒歩5分、都心3区内アドレスで管理体制良好な優良物件です。

早速、お客様にご紹介し、即「現金満額で購入したい!」という回答をいただき、売主業者様に購入申込書をメールすると…

「申し込み受け付けはしますが、同じ条件ですでに2件お申込みいただいておりまして…」

との返答、情報が公開されてから僅か2時間後のことです。

最終的に私のお客様からだけで満額購入希望4件(うち2件が現金購入)、明らかに売出価格設定が200万円前後は安すぎました。

複数重なったお申込みから、最終的に売主業者様がどなたに売却するのか…という回答をいただくのが来週月曜日以降になっておりますので、物件を特定できる情報は今のところ控えますが、おそらく2019年で三本の指に入る物件になるであろうことは間違いなしです。

“こんな価格設定の間違いって、個別性の高い中古物件の買取再販売だから多いんでしょ?”

と思われる方も多いかと思いますが、この価格設定の間違い(というかズレ)は新築マンションの方が実は多いです。

中古マンションの買取再販の場合、業者さんの仕入れから販売までのスパンが数ヶ月で済みますので、市況変動の影響をそれほど受けませんが、土地の仕入れから実際に販売するまでに2~3年は期間が掛かる新築マンションの場合、土地仕入れをして価格設定をした時からずいぶんと価格相場が変わってしまった…なんてことは何度もあります。

それ以外でも、例えば大型タワーマンションなどの場合、新築価格設定の決定権を持っている分譲会社の偉い人は古臭い感覚で南向き志向の高い人が多く、南東角、南中部屋、南西角等の坪単価をドンと高くして、その分北向き住戸を割安に価格設定する傾向が今でもあります。

タワーマンションの場合、新築時に数百戸を販売する必要があり、住戸ごとに価格差を付ける必要は当然ありますが、結構この価格差付けでやらかしている物件も過去多く見てきました。

私の家の近所にも、価格設定間違えて南東角住戸縦一列がごっそり売れ残っている物件があったりします。

逆に眺望の良い北東向きの物件等を新築時に割安な価格で購入して、数年住んで中古で売却したら2,000万円の利益が出た、なんて取引を私も何度も仲介しています。

途中で話がソレましたが、

価格設定の歪みを見つけてお客様に得をしていただける情報を提供すること

AIではなかなかたどり着けない、センスと経験がものをいう不動産コンサルタントの能力です。

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